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ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第11巻より

2018年(平成30年)8月4日 ベストグループ道北道東地区見聞会 ②

私の幼少期は、育ての母から「命は一・五センチ(当時は五分)の大きさで、白い光で、丸い形をしているんやで」と、命について具体的に教えられました。

我々の幼少期は、「命があれば人生は何度でもやり直しがきく。命がなくなったら終わりやで」と教えられました。ですから当時は、「命が一番」と思う方が多かったのです。

当時の北海道の開拓民の方々は、生きるために必死でも、命が一番大事だと思っていたのです。「命があれば必ずできる」というのが、北海道の開拓民の方々の素晴らしい力だったのです。

しかし人間は、物質に意識が向くと、見えない存在をだんだんと忘れるように創られているのです。物質的な魅力に負けると命の存在を忘れて、「この世はお金、物質が一番だ」と思うようになるのです。では、そういう方は、お金持ちになっているでしょうか。

お金持ちになっても一時的だと思います。事業家時代、私もお金をたくさん手に入れさせて下さいましたが、会社が潰れかけて、貯めた会社のお金を全部、無くしたことを経験しました。

お金持ちでも、人格が立派で社会的にも素晴らしいことをなさっている方ならば、認められると思います。命は永遠の存在ですから、命の存在を認めると、仕事は社会に役に立つ限りは繁栄させて下さるのです。

浄性(じょうせい)とは白い心です。私は白い心をたくさん持って大きくなりました。だから、何をやっても見えない存在(命)と人が支えて下さったのです。

事業家時代、三十五歳で二つ目の会社を作らせて頂きました。三十八歳の時には、飛び込み訪問販売業でトップクラスにならせて頂きました。たった四年目で、五千四百名の方が働いて下さいました。命の存在を信じていた方ばかりが働いて下さっていたのです。

三十八歳の当時の私の写真を見ると、威厳に満ちて余裕のある顔をしています。私は道徳と命の存在を信じていましたので、そんなに悪い顔をしていなかったと思います。姿勢も良く、背筋もピンと伸びています。

これが、道徳や命を信じている顔です。お金もたくさん手に入れさせて下さいましたが、「お金持ちになって誇るべきではない。それよりもどれだけ素晴らしい人財をお育てするかが、企業の目的である」と思いました。

当時の親は「社会のため、人のために役に立つ人間になりなさい」という教えをしていたのです。「お金持ちになりなさい」とは、私は一言も教えられていないのです。その結果、私は見えない力で少しは遣り上げさせて下さいました。

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