衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第6巻より
2013年(平成25年)10月27日 ベストグループ中国四国地区見聞会③
私はマイナスを見るのが大嫌いなのです。マイナス人間はマイナスを見るのです。肯定的人間は人の良いところ、プラスしか見ないのです。人格者は、「素晴らしい人だな」と人の人格を見ていくのです。
私も経営者として努力をしてきたのです。会社が潰れかけなければ、ここまでの努力はしなかったと思います。そして、「スモール イズ ビューティ」、欲は最低でやっていけると思いました。それでも一度しかない短い人生だから、「素晴らしい人生だったと思って死にたい」と思うようになりました。
いずれ、皆死ぬのです。絶対に死ぬのです。その時に人生は素晴らしかったと思えたかどうかです。それも素晴らしいと言うのは、少しは生まれた目的も分かったし、少しは社会や人類に貢献できたし、「本当に良い人生だったな……」、そんなことを私はずっと思って生きているのでございます。
だから一度しかない人生、生きるためには仕事もしないといけません。生きるためにはお金も必要ですし、家族も大切です。それらは生きるためには必要なものです。でも、それは生きる目的ではないのです。何のために生まれたのか? これをあなた方は、今学んでいるから活き活きしています。
浄性な人だけが最高の運命を頂くのです。鈍性は運がなくなるのです。激性は運があるのです。最高の運を頂くと、後は偉大なる御方(おかた)が内面から守って下さるのです。
人間は、心次第と言われるのです。善い心は命や人格を重んじるのです。悪い心は、「この世は金だ」とか「物だけが大事だ」と言うのです。善と悪は同時に存在します。この体を善い心に支配されたら、人生が素晴らしいものになります。悪い心に支配されたら、悪いことがだんだんと起こってくるのです。私も経験者です。
二十七歳からずっと努力して経営者の人格を勉強してきて、この世界にきて命について徹底的に努力をしてきたのです。物の考え方が大事です。
体は生きている間に何か善いことに使えばよいではないですか。いずれ死ぬのですから。この考え方が人生を左右するのだろうと思います。
私は、家族を福岡に置いて単身で赴任して、お給料も断って、年金を頂きながら生活をしているわけです。私がお金を貰うわけにはいきません。お給料の少ない方もおられるからです。
子供が聞きました、「お父さんは、なぜ研修をしてもお金を貰わないの?」 『貰えない』「どうして? 貰って税金を払えば良いじゃないの?」
『気持ちの問題、人間性の問題を言っているのだ。お父さんがもしも給料を貰ったりしたならば、お父さんがしていることが無(む)になってしまうじゃないか。善いことをするのに、お金のために働くわけがないじゃないか』
生活ができなければ給料を貰います。でも生活ができるから貰わないのです。そういう信念でやるから、人がついてくるのです。
人間は何をやっても信念がなければダメです。良い信念を持てば必ず遣りあげることができます。逆に、悪い信念を持てば必ず潰れます。それが人生だと思っています。ありがとうございました。
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